「憲法は変えちゃだめ」と周りの人に伝えよう
それでも、憲法9条を変えた方がいいよという人に、「憲法が変えようという人たちはこういうことを考えているんだよ」「憲法を守らなきゃいけないよ」と伝えましょう。そのためには、「憲法を新しく作ろう」と言っている自民党の新憲法草案を見て、憲法を変えたい人たちが何を考えているか理解することが必要です。
それでも、憲法9条を変えた方がいいよという人に、「憲法が変えようという人たちはこういうことを考えているんだよ」「憲法を守らなきゃいけないよ」と伝えましょう。そのためには、「憲法を新しく作ろう」と言っている自民党の新憲法草案を見て、憲法を変えたい人たちが何を考えているか理解することが必要です。
第2章の名称は、戦争の放棄から安全保障に変わります。しかし、第1項の1は変わっていません。つまり、「国権の発動たる戦争」はしませんと宣言しています。しかし、そのあとに「自衛軍」の規定が盛り込まれ、「我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため」に活動するとしています。
そもそも、第2次世界大戦以後、「国権の発動たる戦争」は起きていません。朝鮮戦争やベトナム戦争などすべて「自衛」として戦争しているのですから。
自衛権を明記しているだけで、そのための今の自衛隊を書き込んだだけじゃないかと思われるかもしれませんが、第2項が大きく変わっています。戦力不保持、国の交戦権否認はなくなり、「自衛軍」のさらなる任務が盛り込まれます。この自衛軍の任務は何でしょうか。それは第2項の3です。
国際的に強調して行われる活動と認定すれば、イラク戦争も参加できたことになるのです。イラク戦争の起こりは、アメリカが「イラクが核兵器を持っている」と言いだし、国連の査察が入りました。しかし、核兵器は持っていませんでした。そのあと、「生物化学兵器を持っている」と言いだし、イギリスならば短距離ミサイルの弾頭に生物化学兵器を搭載して攻撃できるので、イギリスとアメリカが「先制的に集団的自衛権を行使する」と難癖をつけて始めた戦争です。結局、戦争が終わってイラク・フセイン政権が倒れたあとも、生物化学兵器のような大量破壊兵器は見つかりませんでした、嘘をついて始めた侵略戦争だったのです。
さらに、「緊急事態における公の秩序を維持」できるということは、戒厳令を敷くことができるという意味です。この「公の秩序」という言葉は、他の条項にも書き込まれています。たとえば、第13条の個人の尊重等はこのようになっています。
第13条(個人の尊重等)
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
現行憲法では、国民の権利は「公共の福祉」に反しない限りとなっていますが、ここに自衛軍が絡んできます。さらに、軍事裁判所の設置(第76条第3項)が決められています。これは軍人ばかりが対象とされていません。民間人も対象です。「戦争に協力したくない」と公の秩序に反することをすれば、逮捕されるでしょう。つまり、戦前の悪法・治安維持法が新憲法に書き込まれているのです。
それでも、「まさか、そんなことはないよね…」という人のために、一言付け加えておきましょう。それは前文に「日本国民は帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務を共有し」とあります。戦争になったら自ら守る責任があるというのですから、戦争非協力はまちがいなく「非国民」であり、犯罪になってしまうのです。
どうですか?これでも憲法を変えたいという人たちの考えの方を支持しますか?